お金に困った

たかが一円、されど一円・・

まだ小学校の低学年だったときの話。母にお使いを頼まれ、買ってくるものがメモされた紙と千円札を持ちながら歩いて十〜十五分ほどの距離にあるスーパーへ向かった。よく母とも買い物に来ていたし慣れていたつもりでいた。

 

当時小さかった私は目当てのものが見つかれば品定めも、価格のチェックもせずにカゴにつっこんだ。まずは野菜コーナー、お肉、渡された金額も金額だし、何分徒歩でのお使いなので買うものはそう多くなかった。

 

メモに書かれた品物を全部カゴに入っているか確認してからレジに向かう。レジ担当の店員さんは中年女性だ。スムーズに会計までの作業が終わる。「1001円になります」・・たりないことは分かっていたが私はもっていた1000円を差し出した。

 

「あと一円持ってる?」私は首を横に振る。そうしたらおばさんはレジから出てきて、じゃあ行こうかと言い私の腕を引く。どこに連れて行かれるのかとビクビクしていると野菜コーナーだった。

 

「この椎茸にかえれば1000円以内で買うことが出来るんだけどいいかな?」同じ椎茸なのに何故値段が違うのかもよく分からなかった私は必死に頷いた。

 

おばさんは安いほうの椎茸でレジを打ち直してくれて無事お使いを終えることが出来たのだ。

 

今では少し多めにお金をお財布で持ち歩いているから一円が足りないなんていう事はないのだけれど、たまに見かける釣り置き横の「端数、4円までおつかいください」という一円が入ったケースを見るとほっとする。

 

お金は大切、この話を思い出すと再認識します。